技能五輪視察研修に参加して

（株）中曽根造園　中曽根春樹

去る11月18日～19日にかけて愛知県にて行われた技能五輪全国大会の視察に参加しました。当大会は、国内の青年技能者のレベルを競うことにより、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供することにより、広く技能の重要性や必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることを目的として開催されています。造園のみならず、機械組立てからとび、レストランサービスなど42の職種の競技があります。私は修業先の会社が世界大会で優勝した時の国内大会を見に行ったことがあるのですが、今回はそれ以来で楽しみにしていました。

造園競技は、5ｍ×3.5ｍの区画に1.5日間で課題を作庭するもので、2人一組21チームが参加しました。課題は、アルコーブ、小端積み、御影平板、小舗石、鉄平石張り、フェンス、パーゴラ、植栽でした。様々な表情の小端積み（野面積み？）があり、鉄平石の割り方も多様でした。グラインダではなく、ノミとコヤスケを使って上手に加工していました。なかなか機会が減りましたが、機械を使わない仕事をしてみたいと思いました。石が上手なチーム、木工が上手なチーム、花が上手なチームがいました。話を伺うと選手達は夏から週末を使って練習を始め、直近2週間は休まず練習してきたそうです。半数近くが高校生で、ヘルメットをとるとまだまだ若い顔をしていました。彼らが一生懸命動いていたのだと感動しました。また、貴重な審査や計測、採点の様子を見ることができました。

2日目には、造園競技とは別会場にて他職種の競技を見に行きました。TOYOTAやPanasonicなど日本を代表する企業が多く参加していました。特にタイル張りが面白く、普段見るようで見ることのできない作業の様子をじっくり見ることができました。

常滑市はINAX創業の地で古くは、土管作りから帝国ホテルのレンガ、タイルの歴史などを学ぶことができました。共に参加した光地部長有意義な研修ありがとうございました。

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富山中部支部は11月4日富山市中布目にあるルンビニ園にて技能奉仕活動を行いました。
作業内容は松の剪定です。
参加人数は7名でした。
松の剪定は人や会社によって個性があるので、他の方々が剪定している姿を見てなるほどこんな切り方もあるのかと勉強になりました。
園の方にも喜んで頂き、有意義な技能奉仕活動でした。
富山中部支部　田中　祐士